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革命を起こすには

ギャラップ社が行った調査で、世界の企業や組織で働く19万8,000人の従業員に対して、最も得意な仕事をする機会に恵まれているかという質問をしたところ、恵まれていると答えたのはわずか20%の従業員でした。

けれどもなかには傑出したマネージャーがいて、70%以上の従業員に、最も得意な仕事をする機会に恵まれていると思わせる企業もあります。

従業員に満足感を与えられないのは傑出したマネージャーがいないからなのかと言えば、そうではありません。

質問をしたすべての企業に、少なくとも1人は傑出した人物はいたのです。

そこで次の疑問が生じます。

どうすれば従業員に、最も得意な仕事をする機会に恵まれていると思わせられるのか、そう感じる従業員の割合を20%から少なくとも45%にするにはどうすればいいか。

質問に対する答えがNOであった人のその理由はさまざまです。

仕事をこなす才能が自分にはないと思っている人、才能はあるのに活かせていないと思っている人、才能や機会があるのに技術や知識が足りないと思っている人、また、最適の業務に就いていながら自分には他の業務が向いていると思っている人、自分が活かせる強みを把握していない人、企業側が従業員の仕事を雑務処理のようにしか見ていないと思っている人、理由をたずねたら十人十色です。

あらゆるケースを考えて、そのうえで従業員に恵まれているという意識を持ってもらうには、一人ひとりの環境や才能をあらゆる角度から十分に観察しなければなりません。

従業員一人ひとりの強みを把握してそれを活かした職務を与えて企業を築いていくのは、現実には容易にできることではありません。

不可能に思えるようなこのことを可能にするための土台となる認識を、もう一度思い出してみましょう。

人の才能は一人ひとり独自のもので永続的なものだということと、一人ひとりが一番の強みとして持っている分野が最も成長の可能性を多く秘めているということです。

この認識に基づいて事にあたればいいのです。この認識をもう少し詳しく説明します。

人の才能は独自のものであるということは、従業員を型にはめ込むべきではないということです。

方針や手順、能力ではなくて、成果である最終的な結果を注意深く観察して正確に評価してください。

人の才能は永続的なものであるということは、かなりの時間と資金を費やしてでも、最初の採用の段階で適切な人材を厳選しなければならないということです。

成長の可能性を最も多く秘めているのは一人ひとりの一番の強みとして持っている分野であるということは、従業員の弱点を補うような研修や講座を企画するのではなくて、それぞれの強みを見出し、それを伸ばすための研修や講座を行うために、時間と資金をかけるべきだということです。

また、従来どおりの出世の段階にこだわって、強みを活かせない業務を与えることは避けなければなりません。

一人ひとりの才能を活かしたキャリアパスを用意するべきです。

強みを土台にした昇進は一般的な昇進とは異なり、高い評価や尊敬の念や金銭的報酬を意味するものであって、卓越した成果を収めた従業員に対して必ず与えられるものであるべきです。

土台となる認識を少しずつ形にしていくことによって、従業員の意識が少しずつ変わってくるでしょう。


odaatsushi: